News

2026.04.01

THINK 139 黄瀬徳彦

[THINK 139]
今回のTHINKのゲストは、家具ブランド「TRUCK FURNITURE」を手がける黄瀬徳彦さん。大阪を拠点に、家具のデザインから製作、空間づくりまでを一貫して行い、「長く使うこと」を前提としたものづくりを続けています。TRUCK FURNITUREは1997年にスタート。当初から、大量生産ではなく、自分たちが本当に使いたいと思えるものを、自分たちの手でつくるという姿勢を貫いてきました。木や革、鉄といった素材の質感を生かし、使い込むことで変化していくことまでを含めて設計する。その考え方は、「完成品を売る」というよりも、「時間とともに育つものを届ける」というものです。黄瀬さんが大切にしてきたのは、「自分たちがいいと思えるかどうか」というシンプルな基準です。流行やマーケットに合わせるのではなく、その都度、自分たちの感覚で判断する。その結果としてスタイルが形成され、長く支持されてきました。また、TRUCKを象徴するのは家具だけではありません。併設されたカフェ「Bird」を含め、空間全体をひとつの体験として設計してきた点に特徴があります。家具を“置くもの”としてではなく、“使われる風景”まで含めて考える。その視点が、ブランドの輪郭をより強くしています。
そして近年、新たに立ち上げたのが〈S.T,N.E.〉です。
1997年にTRUCKを始めて以来、思いつくままに家具をつくり続けてきた中で、「初期のように、より削ぎ落とされたシンプルな家具をつくりたい」という感覚が生まれていきます。“STRIPPED DOWN, SIMPLE, CLEAN, PURE” 削ぎ落とし、シンプルに、さらに上質に。
“Less but better”というディーター・ラムスの言葉にも深く共感し、その方向を目指す中で、過去につくった家具に少し手を加えるだけで新しい表情が立ち上がることに気づきます。これまでの積み重ねと、いまの感覚が自然につながる。その感覚こそが、新しいブランドの起点となりました。
LAの友人スティーブン・ケンの言葉──“Same TRUCK, New Engine” 長く乗り続けてきたトラックに、新しいエンジンを積む。見た目はそのままに、中身は新しくなる。その比喩の通り、〈S.T,N.E.〉はこれまでの延長でありながら、もう一度ビギナーのような感覚で家具に向き合う試みでもあります。「いいものは、すぐにはできない」。その前提に立ちながらも、変えない基準と、新しく生まれる興味。その両方を持ち続けること。
今回のTHINKでは、TRUCK FURNITUREの背景と、〈S.T,N.E.〉へとつながる現在地、そして黄瀬徳彦さんが考える“長く使う価値”について伺います。効率では測れないものづくりの本質に触れる時間になるはずです。ぜひたくさんのご来場お待ちしております。

THINK 139
日時:4月17日(金)
開場 18:30~
開演 19:00~21:00 
会場:広島市中区猫屋町8-17 4階
会費:1,000円(予約不要)
FacebookイベントページURL→
https://www.facebook.com/pg/SupposeDesignOffice/events
問合せ:
(電話での問合せ)082-961-3000/SUPPOSE DESIGN OFFICE
(メールでの問合せ)think@suppose.jp
〈必ずお読みください〉
※エレベーターは使用不可のため、階段のみとなります。※椅子席は先着となります。以降は立ち見となります。 ※ご来場が多数の場合は入場をご遠慮頂く可能性がございます。予めご了承下さい。※駐車場・駐輪場はございません。恐れ入りますが、近隣のご迷惑となりますので、公共交通機関でお越し頂きますようお願い致します。 ※ビル外での騒音・大声での話し声等は近隣のご迷惑となりますのでおやめください。 ※ドリンクの持込はご遠慮ください。

Profile
黄瀬徳彦/TOKUHIKO KISE
家具デザイナー/TRUCK FURNITURE・S.T,N.E. オーナー
大阪府生まれ。高校卒業後、松本技術専門校・木工科で家具作りを学ぶ。1991年、23歳で独立して工場を構える。1997年、唐津裕美氏とオリジナル家具ブランド「TRUCK FURNITURE」を立ち上げる。2009年に大阪市旭区へ移転し、カフェ「Bird」もオープン。国内外から支持されるブランドへと成長させる。2024年、新コレクション「S.T,N.E.」を発表。

instagram:https://www.instagram.com/tokkise/

Back to the list